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RedNote運用

【SEO×rednote(小紅書)】中国マーケは「SNS=検索」時代へ!rednoteで見つけてもらう投稿術

「中国ではSNS投稿が“SEO対策”になる」——この視点、持てていますか?
日本のマーケティングでは、SEO対策とSNS運用は別の施策として捉えられることが一般的です。しかし、中国市場ではその境界はとても曖昧になっており、むしろSNSそのものが“検索エンジン”として使われているのが実情です。

中でも注目されているのが、中国発のSNS「rednote(小紅書/RED)」です。
中国のZ世代・ミレニアル世代は、旅行、買い物、美容、食などあらゆる意思決定をこのrednoteで検索し、リアルな投稿をもとに行動を決めています。

この記事では、rednoteがSEO的にどれほど強力なツールなのか、そして「検索にヒットする投稿」について実践視点で解説していきます。

rednote(小紅書/RED)とは?

スマホに入ったrednoteの写真

rednote(小紅書/RED)は、中国国内で月間アクティブユーザー数3億人を超える、生活密着型のSNSです。
Instagramのようなビジュアル中心のフィードに、Pinterest的な“情報収集”機能とAmazonのような口コミや買い物機能が融合した設計で、20〜30代のZ世代・ミレニアル層を中心に圧倒的な支持を集めています。

ユーザーの利用目的は主に「リアルな体験談の検索」であり、美容・ファッション・旅行・グルメといったジャンルで、実際に使った/行った人の率直な感想が求められます。
中国の若年層は、広告よりも「共感できる投稿」に信頼を置いているため、rednoteの投稿がそのまま購買行動のきっかけになることも珍しくありません。

さらに、rednoteでは投稿から商品の購入や、店舗・観光地への来訪まで一気通貫で設計可能。今や中国マーケティングにおいて「SEO効果が高いSNS」として注目を集めているのです。

rednote(小紅書/RED)を支えるユーザー層とその影響力

Z世代

rednote(小紅書/RED)を牽引しているのは、中国のZ世代(1995年以降生まれ)とミレニアル世代(1981年〜1996年生まれ)です。
中でも女性ユーザーの割合が高く、関心ジャンルは美容・ファッション・ライフスタイル・旅行など。彼女たちは日々、リアルな体験をシェアし、共感を通じて情報を広げていきます。

特筆すべきは、“検索目的でSNSを使う”という行動様式です。
Googleが使えない中国本土では、rednote自体が検索エンジンとして機能しています。「#東京カフェ」「#日本の美白コスメ」など、具体的なハッシュタグを使って口コミを探し、投稿を見てから購入・訪問を決めるケースが非常に多いのが特徴です。

つまりrednoteユーザーは、発信者でありながら消費者であり、検索者でもある。この三位一体の行動特性が、中国市場におけるrednoteの強みであり、企業にとってのマーケティングチャンスでもあります。

項目 内容
主な年齢層 Z世代(1995年以降生まれ)、ミレニアル世代(〜1990年代半ば生まれ)
性別比 女性が約7割以上を占める
主な関心ジャンル 美容、ファッション、ライフスタイル、旅行、グルメ、推し活など
投稿スタイル 写真+テキスト+ハッシュタグ(リアルな体験談・感情の共有が重視される)
情報収集の目的 商品レビュー、旅行情報、ブランド探し、トレンド確認
検索行動の特徴 Google等の検索エンジンの代替として、SNS内でタグ検索・キーワード検索を活用
購買行動 投稿で共感→保存→WeChat・越境ECへ遷移/実店舗・観光地訪問など

中国のZ世代(1995年以降生まれ)とミレニアル世代の、女性ユーザーの割合が高い

Googleが使えない中国で“検索”の主役はSNSに

中国マーケティングを語る上で見落とせないのが、「検索の中心がSNSにシフトしている」という事実です。
多くの日本企業が自然に行っている「Google検索→オウンドメディア」の流れは、中国国内ではほとんど通用しません。なぜなら、Google・YouTube・Instagram・X(旧Twitter)などの主要サービスは、中国本土ではアクセスが制限されているからです。

では、中国の人々はどうやって情報を集めているのか?
その答えが、rednote(小紅書/RED)・抖音(TikTokの中国版)・Bilibili(動画SNS)といった、中国発のSNSです。
特にZ世代やミレニアル世代の若年層にとっては、これらのSNSが「調べる場所=検索エンジン」としての役割を果たしています。

つまり、彼らにとってSNSは「暇つぶしの場」ではなく、“購買前の情報収集ツール”であり、意思決定の根拠なのです。
だからこそ、中国市場に向けたSNS投稿は、感覚的に発信するのではなく、検索を意識した設計=SEO思考が欠かせません。


Google・YouTube・Instagram・X(旧Twitter)などの主要サービスは、中国本土ではアクセスが制限されている

rednote(小紅書/RED)運用で押さえたい「SNS×SEO」のポイント

虫眼鏡で検索を表現する画像

rednote(小紅書/RED)はSNSでありながら、検索エンジンのように使われる場です。
そのため、投稿ひとつひとつが検索で発見される=選ばれるきっかけになるのです。ただ、おしゃれな投稿を並べるだけではもったいない。検索され、見つけてもらうための“SEO設計”が必要となります。

ここでは、rednote投稿で意識したい「検索に強くなる3つの要素」をご紹介します。

【ポイント1】タイトルに“検索されそうな言葉”を入れる

rednoteでも、タイトルの文字は検索対象になります。
例えば、美容院なら「#日本美容院おすすめ」だけでなく、「日本で初めての美容院体験、感動した3つの理由」など検索ワード+感情的な言葉を組み合わせるのがおすすめ。
共感を呼びつつ、検索ニーズにも応えるタイトル設計を心がけましょう。

【ポイント2】ハッシュタグは“検索タグ”として使う

ハッシュタグは、単なる飾りではなく検索軸そのものです。
「#敏感肌スキンケア」「#東京カフェ」「#日系ファッション」など、具体的かつ目的を含むタグが有効です。
また「#初めての推し活」「#失敗しない整形選び」など、“体験”や“悩み解決”に寄せたタグはZ世代ユーザーに刺さりやすくなります。

【ポイント3】画像内に“キーワード”を入れる

rednoteでは、画像に含まれる文字情報も認識対象とされていると言われています。
つまり、写真の中に「東京旅行」「日本美容クリニック」などの文字を載せることで、検索ヒット率が上がる可能性があるということです。
ただし、過剰な文字入れは避け、世界観を崩さない範囲で工夫するのがコツです。

項目 美容クリニックの投稿例
タイトル 「東京で肌診断してみたら、思わぬ悩みが発覚…日本の美容クリニック体験レポ」
ハッシュタグ #日本美容クリニック #東京でのスキンケア #敏感肌対策 #肌診断 #初めての美容体験
画像設計 ・施術風景や院内の雰囲気が伝わるビジュアル
・画像の片隅に「#敏感肌向け」などのワードをデザインとして入れる
補足ポイント ・「旅行中に体験」という文脈を加えることで“ついで需要”を取り込む
・専門的になりすぎず、「感想」や「安心できた」など感情を交えたナラティブを意識する

このように、投稿のすべてにSEOの視点を取り入れることで、rednote上で「検索に強い投稿」を作ることができます。
重要なのは、“見た目”だけでなく“検索される設計”を意識することです。

rednote(小紅書/RED)でありがちな失敗とその対策

失敗と対策

rednote(小紅書/RED)をSNSだと思って「感覚」で投稿してしまうと、検索流入が思うように伸びず、せっかくの施策が埋もれてしまうことも。
ここでは、よくある失敗と、その改善策をわかりやすくまとめました。

ありがちな失敗例 改善のヒント
SNS投稿は“感覚”でやるものだと思っている rednoteは“検索されるSNS”なので、SEO設計が必要
投稿タイトルがぼんやりしている 検索を意識し「誰に」「何が」「どう役立つか」が伝わるタイトルに
ハッシュタグを流行任せに付けてしまう 狙った検索ワードを“検索タグ”として設計する
専門用語ばかりで一般ユーザーに伝わらない やさしい言葉で「体験ベース」で情報を届ける
写真が商品画像だけでリアリティがない 使用シーンや感情が伝わる写真+サムネイルに文字を入れる工夫を
投稿が“広告っぽく”なっていて信用されない 第三者視点(KOCや口コミ)の形式で自然な投稿に切り替える

中国の若い世代は「プロっぽい広告投稿」には敏感であり、広告感のある投稿よりも“リアルで共感できる体験談”を求めています。
つまり、rednoteでは単に情報を出すだけでなく「見つけられる」ことと「共感される」ことの両方を満たす必要があるのです。

そのためには、SEO視点の投稿設計+感情に寄り添ったコンテンツが鍵となります。

お気軽にご相談ください

株式会社KenToでは、rednote(小紅書/RED)をはじめとした中国向けSNSの運用サポートを行っています。
翻訳・投稿代行やユーザーに刺さるPR施策のご提案まで、専門のスタッフが柔軟に対応しています。
アカウントの開設や運用に関してのご相談はもちろん、話だけでも聞いてみたい!という方も大歓迎です。まずは一度、無料相談から始めてみませんか?

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