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前回、色ごとのトーンが与えるイメージについてお話しましたが、今回は 「色の持つイメージ【無彩色】」について解説していきます。
無彩色（白・灰・黒）が持つイメージ
無彩色（白・灰・黒）は、彩度のある色を強調するという効果があります。有彩色と組み合わせる際に、ベースカラーとして非常に効果的です。
では、組み合わせるときにどういったイメージを与えたいのかを意識するためにも、白・灰・黒が持つそれぞれのイメージについて学んでいきましょう！
白（White）
白は最も明度の高い色で、最も軽く、柔らかく見える色です。清潔、純粋などの印象があり、クリーンなイメージを出したいときに効果的。また陽の印象を与えます。
黒などの暗い色と合わせると、遠くから見えやすく（視認性が高く）、読みやすく（可読性が高く）なります。また暗い色と比較して白の部分が膨張して面積が大きく見えます。
白のポジティブイメージ
・明るい・純粋・清潔・神聖・無垢・明快・洗練・高級感
・上品・爽やか・正義・平和・美しさ・シンプル
白のネガティブイメージ
・無・空虚・殺風景・儚い・孤独・自閉・降参・完璧主義
・冷たい・無機質・潔癖・軽薄・緊張感
灰色（Gray）
灰色（グレー）は落ち着いた印象が強く、スタイリッシュさや上品さを出したいときに効果的です。ただし、別の見方をすると刺激が少なく、地味な色です。大面積で使うと地味さが増してしまいます。
他の色と合わせるときは、明度差をつけるか、あるいはグレイッシュな有彩色と合います。白や黒とはよく合います。やる気や活動力が求められる場面では、おとなしく覇気がないように見られます。
灰色のポジティブイメージ
・上品・洗練・おしゃれ・シャープ・大人・高貴
・落ち着き・穏やか・中立・シック・調和・信頼
灰色ネガティブイメージ
・地味・陰気・冷たい・暗い・控えめ・迷い・疑惑
・曖昧・憂鬱・不安・無気力・不正・不透明
黒（Black）
黒は、最も明度が低い色です。ネガティブなイメージが多いですが力強さがあり、高級感や威厳を出したいときにも効果的。陰の印象を与えます。
黄色や白などの明るい色と合わせると、遠くから見えやすく（視認性が高く）、読みやすく（可読性が高く）なります。また明るい色と比較して黒の部分が収縮して面積が小さく見えます。
黒のポジティブイメージ
・重厚感・高級感・エレガント・上品・威厳・洗練・クール
・大人・力強さ・自信・神秘・シック・シンプル
黒のネガティブイメージ
・威圧的・抑圧的・孤独・暗い・不安・悲しい・死・憂鬱
・悪・恐怖・絶望・汚い・負け・不吉・劣等感・重い
まとめ
- 無彩色はベースカラーに効果的
- 白色はクリーンなイメージで陽の印象を持たせることができる
- 灰色は落ち着いた印象やスタイリッシュや上品さを持たせることができる
- 黒色はネガティブなイメージだが力強さがあり、高級感や威厳さを出すことができる
いかがでしたか？持たせたいイメージに合わせてこれらの無彩色を上手く使いこなせると、読み手にイメージを伝えやすくなり、インパクトを与えることができます。他の有彩色と組み合わせて使い、デザインの幅を広げてみましょう！
次回は「色の持つイメージ2（暖色）」について紹介したいと思います。
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