クリエイティブ

クリエイティブ講座 Vol.16『色の分類と与えるイメージ』

ハイクオリティな画像や動画クリエイティブをお届けするKenToのデザイナーチームがお届けする、デザイン基礎の極意をお届けするクリエイティブ講座コーナー。

今回も 「色の分類」「与えるイメージ」について解説していきます。

 

暖色・寒色・中性色

色相の中で、赤や黄など暖かみを感じさせる有彩色暖色と呼び、青や紫など冷たさを感じさせる有彩色寒色と呼びます。

暖色と寒色の中間に位置する緑や赤紫中性色と呼ばれることもあります。

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暖色系

活発さや暖かみの表現に暖色は適しており、食欲や購買意欲を高める効果があると言われているため、食品系の広告やロゴなどに使用されることが多いです

寒色系

落ち着きや知的さの表現には寒色が使われやすく、金融機関や公共機関、IT、BtoB企業などは寒色をCIにすることが多くあります。

 

トーン

色にはVol.14のクリエイティブブログ「色と配色の基礎」解説した3つの属性があり、色相(色味)、明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)と呼ばれるものです。

このうち、明度と彩度が同じ色相グループを「トーン」と呼びます。PCCS(日本色研配色体系:Practical Color Co-ordinate System)では、縦軸を明度、横軸を彩度とし、下記のように体系化されています。

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各トーンが与える色のイメージ

ビビッド(純色)

彩度が最も高い色相群です。色に淀みがなく、色の効果を最大限引き出し、鮮やかで活き活きとした印象を与えることができます。 

目に付きやすいため、ロゴマークにも使われることが多いです。色を強く打ち出すことができる半面、繊細な表現には不向きであり、無計画に色を組み合わせると安っぽい印象になることもあります。

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ブライト(明清色)

ビビッドよりやや明度を高く、彩度を落とした色相群です。

明るく健康的なイメージから、スポーツウェアなどによく採用されています。カジュアルでポップなイメージもあり、女性や子供をターゲットにした商材のパッケージデザインなどにもよく使われます。ファッションでマカロンカラーと言われる色もこの一群に属します。

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ストロング(濁色)

ビビッドよりも彩度をやや落とした色相群です。ビビッドとほぼ同じ派手で力強い色の印象を与えますが、彩度が少し落ちることでより自然で馴染みやすい色調となるのが特徴です。

スクリーンの設定や印刷の仕上がりによっては、ビビッドとほとんど差がなくなることも多く、トーンの解説から外されることもあります。

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ディープ(暗清色)

ビビッドに対して彩度と明度をやや落とした色相群です。少し黒が混ざることで、クラシックで上品な印象を与えます。

色の鮮やかさや豊かさを残しながら、落ち着いた印象も与えることができるため、秋冬のファッションなどにもよく使われます。また、和を演出するための配色にもよく用いられます。

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ライト(明清色)

ブライトからさらに彩度を落とし、明度を上げた色相群です。ソフトで軽い印象があり、爽やかで清潔なイメージを与えるため、生活用品などによく使われます。

かわいい印象もあるため、女性向け商材にもよく使われ、逆に男性向けの商材にはあまり登場しません。パステルカラーと呼ばれるのもこの一群になります。

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ソフト(濁色)

ビビッドから彩度と明度を落とした色相群です。ソフトトーン以上に暗く濁った印象を与えます。

微妙な色のバランス感覚を必要とするため、デザイナー以外には扱いにくい色かもしれません。手に使うと、大人っぽく落ち着いた品のある配色になります。

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ダル(濁色)

ビビッドから彩度と明度を落とした色相群です。ソフトトーン以上に暗く濁った印象を与えます。

こちらも微妙な色のバランス感覚が求められるため、デザイナー以外には扱いにくい色かもしれません。上手に使うと、大人っぽく落ち着いた品のある配色になります。

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ダーク(暗清色)

ビビッドに黒を多く混ぜた色相群です。ソフトトーンやダルトーンと異なって濁った印象は薄く、色味を感じさせながら、大人っぽく重厚な印象を与えます。

国家や王室が開催するイベントや授賞式など、格式を求められる場でも比較的よく使われるトーンです。

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ペール(明清色)

白に近づけたような淡い色相群です。透明感があり、優しく女性的な印象を与えることができます。

色の印象は弱く、白と組み合わせた時の視認性もよくないため、背景色や模様などによく使われます。ロゴのメインカラーに使われることもあまりありません。

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ライトグレイッシュ(濁色)

ペールトーンをやや濁らせたような色相群です。背景や模様などに使われることが多いですが、彩度がおさえられているため、ペールトーンより大人っぽい印象になります。

似たような彩度のトーンと組み合わせて上手に使うと、上品な雰囲気を作り出すことができます。

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グレイッシュ(濁色)

ライトグレイッシュをさらに明度を落として暗くした色相群です。

ライトグレイッシュよりは色の印象は強く、アースカラーともいわれます。ナチュラルさを売りにするようなブランドのキーカラーとしても、しばしば採用されています。

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ダークグレイッシュ(暗清色)

明度も彩度も最大限落とした色相群です。重厚さの表現に適していますが、それぞれの色が持つ個性はほとんどなくなっており、何色を選択しても似たような印象に仕上がります。

印刷の仕上がりやスクリーンの設定によっては、黒とほとんど区別がつかなくなることもあります。

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まとめ

  • 暖かみを感じさせる有彩色は「暖色」
  • 冷たさを感じさせる有彩色は「寒色」
  • 暖色と寒色の中間に位置する緑や赤紫は「中性色」
  • 明度と彩度が同じ色相グループは「トーン」
  • それぞれの分類で与えるイメージが異なる

 

いかがでしたか?持たせたいイメージや印象を色の持つイメージを考えてから、色相(色味)・明度(明るさ)・彩度(鮮やかさ)・トーンを選んでいくことで、さらに読み手にイメージを伝えやすくなります。ぜひ参考にしながら、試してみてくださいね!

次回も引き続き、より詳しい「色の持つイメージ」についてご紹介します。お楽しみに!

KenToでは、様々なジャンルのバナー・動画クリエイティブ、ランディングページ制作などを承っております。こちら以外にもご希望があれば臨機応変に対応いたしますので、是非お気軽にお問合せください。

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