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今回は 「色の持つイメージ2(暖色)」について解説していきます。
暖色(赤・桃・橙・茶黄・黄など)が持つイメージ
暖色(赤・桃・橙・茶・黄など)は、温かみや活力、明るさなどのイメージを人々に抱かせる特徴があります。彩度が高く、視覚的に目立ちやすいという点も挙げられます。
視覚的に強い刺激を与えるため、多くの広告や強調したいメッセージに赤が使用されることが多いです。デザインにおいても、暖色は比較的デザインの中心に配置されることが多くなりますので、その位置や大きさのバランスを考えることが重要です。
全体的にポジティブなイメージを出したデザインをしたい時などに効果的です。ただし、使用する場面やコンテキストによっては、暖色の過剰な使用は逆効果になることもあります。配色バランスを考えながら、暖色のイメージを上手に取り入れることで、より魅力的なデザインを生み出すことができるでしょう。
赤(Red)
赤は、暖かさや熱さを感じさせる色です。また、女性的なイメージがあります。
派手で刺激の強い色であるため、大面積で使うと圧迫感が出てしますため、一般的にはアクセントカラーとして使います。
全面を赤色にする場合でも、制作物のサイズやテクスチャーの使い方、危険防止など意図的に使うのであれば問題ないでしょう。
ポジティブイメージ
情熱・熱さ・活気・生命力・命・エネルギッシュ・元気・興奮・衝動・積極的・勇気・暖かい・明るい・愛・愛情・勝利・祝い・完熟・食欲・リーダー・達成・成功・合格
ネガティブイメージ
危険・戦い・攻撃的・怒り・警告・残酷・野蛮・派手・暑苦しい・自己主張・出費・浪費・緊張・ストレス
桃(Pink)
ピンクは、女性らしさをイメージさせ、女性に好まれる色の一つでもあります。
女の子というイメージから、少し甘さを感じさせる色でもあります。誠実さや慎重さが求められる場面では、落ち着きがなく不安定に見られます。
ポジティブイメージ
可愛い・無邪気・華麗・エレガント・ロマンス・女性的・母性・優しい・献身的・思いやり・感受性・穏やか・安らぎ・幸福・愛情・恋愛・春・暖かい・甘い・艶やか・魅力・誘惑・柔らかい・若々しい・健康的
ネガティブイメージ
幼稚・わがまま・繊細・弱々しい・庇護・未熟・妖しい・不安定・依存・現実逃避・甘え
橙(Orange)
橙は、暖かさや熱さを感じさせる色です。鮮やかなオレンジは、柑橘系の酸味のような刺激がありますが、赤ほど刺激は強くなく、大面積で使っても比較的気になりません。
ただしクールなイメージや冷静さを求められる場面では、落ち着きがないようにみられてしまいます。
ポジティブイメージ
暖かい・温もり・陽気・明るい・元気・活力・夏・娯楽・快楽・にぎやか・歓喜・救護・幸福・自由・楽しさ・好奇心・喜び・向上心・抑揚感・社交的・親しみ・自信・自立・家庭的・ビタミン・美味しさ・健康的・食欲
ネガティブイメージ
わがまま・傲慢・攻撃的・奔放・騒々しい・安っぽい・下品・低俗・軽薄・派手・寂しさ
茶(Brown)
茶色は落ち着きがあり、目にすることで安心感を覚える穏やかな色です。
デザインのベースカラーとして使っても黒ほど重たくならず、どこか温かみを感じさせる効果も狙えます。どのような色とも調和しやすく鮮やかな色を引き立てます。
ポジティブイメージ
ぬくもり・落ち着き・穏やか・温和・安らぎ・安堵・安心感・安定・充実感・大人っぽい・素朴・自然・生命・成熟・秋・現実的・忍耐力・堅実・実用・伝統・継続・クラシック・格調高い
ネガティブイメージ
地味・陰気・保守的・退屈・頑固・汚い・ストレス・古い・田舎
黄色(Yellow)
黄色は、暖かさや熱さを感じさせる色でもあります。まぶしく刺激の強い色なので、大面積で使うとまぶしく目がチカチカします。
デザインでは鮮やかな黄色より、少しオレンジ寄りにするか、彩度を落として使用するのがおすすめです。
ポジティブイメージ
明るい・活発・楽しい・元気・若々しい・幸福・希望・輝き・未来・暖かさ・無邪気・素直・知恵・好奇心・向上心・躍動・高揚
ネガティブイメージ
派手・臆病・警告・注意・騒々しい・幼稚・不安・軽率・裏切り・幼稚・安っぽい・未熟
まとめ
- 赤は暖かさや熱さ、女性的なイメージを与える反面、派手で刺激が強いためアクセントカラーとして使用するのがおすすめ
- 桃は女性らしさをイメージさせる。その反面、落ち着きがなく不安定な印象を与えることもある
- 橙は暖かさや熱さを感じさせる。鮮やかにしても赤ほど刺激は少なく、大面積で使うこともできる
- 茶は落ち着きがあり、安心感を覚える穏やかな色で、どの色とも調和しやすく鮮やかな色を引き立てる
- 黄は暖かさや熱さを感じさせる。範囲が広いと眩しさを感じやすいため、少しオレンジ寄りにするか彩度を落として使用するのがおすすめ
いかがでしたか?持たせたいイメージに合わせて暖色を上手く使いこなしてみてくださいね。読み手にイメージを伝えやすくなり、インパクトを与えることができます。場面によって組み合わせて使うことで、デザインの幅を広げてみましょう!
次回は「色の持つイメージ3(寒色)」について紹介したいと思います。
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