国内外問わずSNSの中でも高い人気を誇るInstagramですが、趣味の投稿だけでなく、さまざまな情報を発信するプラットフォームとして企業でも活用されています。Instagram投稿をよりブラッシュアップしていくには、分析が欠かせません。
この記事では、インスタグラムのアカウントや投稿の分析方法について徹底解説していきます!
Instagramのインサイトとは?
Instagramのインサイトとは、Instagramの公式分析ツールのことです。アカウントのフォロワー属性(年齢、性別、地域など)に関するデータや、各投稿におけるエンゲージメントなどの数値を確認できます。投稿をした際は、投稿のインサイトを確認して分析をしましょう。
Instagramのインサイトの見方は?
- プロフィールに移動する: Instagramアプリを開いて、プロフィール画面に移動します。
- メニューアイコンをタップ: プロフィール画面右上にある三本線のメニューアイコンをタップします。
- インサイトを選択: メニューから「インサイト」または「Insights」というオプションを選択します。
- インサイトを閲覧: インサイトのダッシュボードに移動します。ここでは、投稿のパフォーマンス、フォロワーの統計、アカウントの洞察などの情報を見ることができます。
- 期間を選択: インサイトを表示する期間を選択することができます。過去7日間、過去30日間、または特定の日付範囲などが選択できることがあります。
- 各セクションをチェック: インサイトは複数のセクションに分かれており、それぞれが異なる情報を提供します。投稿のインサイト、フォロワーのデモグラフィック情報、アカウントのアクティビティなどが含まれます。
InstagramでのKPIの出し方は?
このInstagramインサイトを指標に、重要な3つのKPIを算出します。以下の計算方法で出してみましょう。
【プロフィール遷移率の計算方法】
「プロフィールへのアクセス」➗「リーチ」×100
例えば、プロフィールへのアクセス数4,000、投稿へのリーチ数が80,000だった場合、4,000➗ 80,000 × 100 = 「5%」になります。
【フォロー完了率の計算方法】
「フォロー」➗「プロフィールへのアクセス」×100
例えば、フォロー数50だった場合、50 ➗ 4,000 =「1.25%」になります。
このように週ごとや月ごとに計算して、過去の割合と比較して分析をしていきましょう!
Instagramの「保存数」は重要なKPIである
また、Instagramの「投稿保存数」は重要な指標となりますので、あわせてチェックしておきましょう。
保存数は、ユーザーが「投稿をまたあとで見たい」と思うために、メモ代わりに使用されることが多いです。
例えば、保存数が多いと、「ユーザーの興味関心が高い」「良質なコンテンツ」であるとシステムに判断されやすくなります。投稿の保存数が上がれば、購入数も高く出やすいというデータもあるため、購買への繋がりやすさを考える指標になるでしょう。
また、こちらの記事も参考にチェックしてみて下さいね。
Instagram投稿のインサイト分析例
先ほどのInstagramの投稿インサイトの分析方法を踏まえて、例を挙げてみたいと思います。
先週と今週の投稿を比較してみると、
- 投稿が多くの人に見られるようになった反面、プロフィールを訪問者の割合が減った。
▶︎投稿からプロフィールへの導線づくりができていない可能性 - プロフィールを訪問してくれる人の数は増えたが、フォローしてくれる人は前回と同様少ない人数だった。
▶︎アカウントのプロフィールに魅力がない、フォローするメリットを感じずに離脱してしまう可能性
上記のような仮説をたてることができます。
こうした仮説をふまえ、次回のアクションとして、
- プロフィールへの導線を増やす
▶︎投稿の中に「プロフィールもチェックしてみて下さいね」のようにメンションで誘導、自社アカウントのタグ付けでプロフィールへの入り口を増やす - 投稿コンテンツの品質を高める
▶︎過去に反応のよかったコンテンツの要素を真似た投稿を増やしたり、ユーザーにストーリーズでアンケートをとりニーズを伺う
このように投稿分析を繰り返し行い、ユーザーが有益&良い投稿だと感じてくれた要素が一体何だったのかを考えて、仮説と検証を繰り返してブラッシュアップさせていきましょう!
Instagramアカウント全体のインサイトとは?
Instagramでは各投稿のインサイトに加えて自身のアカウント全体のパフォーマンスを確認することができます。
Instagramのアクティビティ
以下は、プロフィール画面から表示させたInstagramアカウント全体のパフォーマンスデータです。
「アクティビティ」の項目ではInstagramアカウントへの流入やユーザーの動きを知ることができます。
Instagramアカウント全体のインサイト(オーディエンス)
「オーディエンス」の項目では、自身のInstagramアカウントをフォローしてくれている「フォロワー属性」を確認することができます。(※フォロワー属性とは、フォロワーにどのような人がいるのかを表した指標のことを指します。)品質の高いコンテンツとフォローされるまでの導線を作りながら集客を進める中で、自社Instagramアカウントのフォロワー属性も定期的に確認が必要です。なぜなら、フォロワーが増えたとしても自社のターゲットとなるユーザーが集まらない限り、ビジネスの売上や成長に繋がりにくくなるためです。
Instagramインサイトでは、以下のフォロワー属性を確認することができます。
- フォロワーの増減の推移
- フォロワーがInstagramを利用する地域
- フォロワーの年齢層
- フォロワーの男女比
- フォロワーのアクティブな時間帯や曜日
もし目指すターゲット層と現在のフォロワー属性に乖離がある場合、投稿しているInstagramのコンテンツが目標ユーザーに響いていない可能性があります。その際は、コンテンツの方向性を見直し、適切な対策を検討することが大切です。
ターゲット層からフォローを増やすためには、次のポイントを検討してみましょう。
- コンテンツのカスタマイズ:ターゲット層の関心やニーズに合わせて、コンテンツをカスタマイズします。言葉遣いやトーンもターゲットに合ったものにしましょう。
- ビジュアルの調整:投稿する写真やビジュアルは、ターゲット層の好みやイメージに合うものを選びます。カジュアル、ラグジュアリー、エレガントなどの雰囲気に合ったビジュアルを考えましょう。
- 有益な情報提供:提供する情報は、ターゲット層にとって有益で興味深いものを選びます。エンターテイメント要素や教育的な情報など、多角的な内容を検討します。
- 適切なハッシュタグの使用:関連するハッシュタグを選び、コンテンツを広める手助けをします。一般的なハッシュタグだけでなく、特定のニッチなハッシュタグも取り入れてみましょう。
- コミュニケーションの促進:フォロワーとの対話を大切にしましょう。コメントへの返信やストーリーへのリアクションなど、コミュニケーションを活発化させます。
- 最適な投稿タイミング:フォロワーのアクティブな時間帯に投稿することで、多くの人に投稿が表示されるチャンスが増えます。
まとめ
Instagramをビジネスに活用する場合、フォロワー属性を正しく把握し、適切なコンテンツ戦略を策定することが重要です。定期的な分析と改善を行いながら、ターゲット層に対して価値を提供することで、効果的なインスタグラム活用が可能です。
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